2021年10月31日衆院選直前申し入れを実施しました

 

10月31日に実施される衆議院選挙を前に、東京1区~17区及び東京比例ブロックから立候補された候補者全員に「羽田新ルート運用問題」についての申し入れを行いました。

202110月衆議院議員選挙 候補者  〇〇〇〇様              20211019

「羽田新ルートの運用問題」についての申し入れ

  

羽田新ルートは、そこに住む住民が最も影響を受けるので第一義的には地域問題です。しかしこのルートには世界に冠たる過密大都市・首都東京を貫く特殊性があり、国内の他空港とは同列に論じられない日本の首都のありようとして検討すべき国政問題の側面もあります。発着ルートや空港設置そのものも、世界の趨勢はテロリスクも含めた都市の安全対策や環境対策のために郊外移転が趨勢となっています。その意味で国会議員の立場からは、是非地域問題と国政問題の両視点でこの問題を俯瞰していただきたいと思います。これから国会に向かわれる貴殿におかれては、私たちの主張をご理解・ご賛同いただくとともに、ご当選の折には既に2020年末に設立された超党派による「羽田低空飛行見直しのための議員連盟」へのご参加を強く要請します。

 

強引な計画推進

ルート下各地域に住む私たち住民は計画が発表された2014年以来、この新ルートがもたらす騒音被害、落下物のリスク、万一の甚大な事故被害、合わせてメリットデメリットがバランスしない計画の不合理と強引な行政手続き手法、可能な代替案を訴え、多くの住民の声の拡がりの中で従来の「海から入って海へ出る方式」に戻すよう計画の撤回を求めてきましたが、残念ながら国土交通省は一切私たちの主張を受け入れず昨年3月から運用を始めました。

 

危険な新ルート

新ルートで広範囲の都心地域がその範囲に組み込まれました。クリティカルイレブンと呼ばれる離陸3分着陸8分の事故リスクが高まる合計11分間にも都心を離発着することに加え、3.45度急降下、米軍ヘリとの接近交差、羽田特有の南西風で横風に煽られる進入などなど、不安材料は増えるばかりです。記憶に新しいところでは今年の2月にはアメリカ、オランダでエンジン炎上により部品落下事故が相次いで発生、オランダでは遂に人身事故も起きました。今月はイタリア、ロシアでも死傷者がでる旅客機墜落事故が起きました。万一にも都心で起きたら想像を絶する大変な事態となるでしょう。

 

需要激減と展望

コロナ禍によって国際線は大幅に減便しており回復は早くて3年後、ビジネス需要に至ってはこの間のリモート会議の活用の拡がりで将来にわたっても回復することはないのが世界の常識ですが、国土交通省は現時点で全く必要のない新ルートの一時的な中断要請も一顧だにしません。それどころか羽田関連騒音は東京を含む首都圏でシェアすべきだと、開始前の地元説明会では一言も触れなかった千葉騒音回避論を持ち出して止めない理由を正当化するばかりです。

 

固定化回避検討会のまやかし

現在国主導の 固定化回避に係る技術的方策検討会“が現在も進行中であと数年かかるとの見解です。一部では検討会に大いに期待する声があります。しかし都心からの離着陸を大前提とした研究では、国際的な運用安全ルールを緩める見直しをしない限り都心ルートの抜本的回避は望めません。もし固定化回避検討会が意義を持つとするなら、千葉地域への騒音対策を考慮した上での従来ルートを前提とした増便の検討しかありません。

 

実現可能な増便案

機能強化の増便数(時間値90回)は従来ルートでも確実に実現できます。政府系の学者が過去に発表した南風時の空港活用効率化の実践と、私たちが主張する従来の北風ルートの弾力的運用の組み合わせだけで可能です。

さらに今後、もしインバウンドの劇的増加などで当初政府想定すら超える需要が起きてきたとしても、首都圏に位置する成田や茨城、羽田、静岡空港などの機能分担を行うことで十分解決できる、すべきと考えます。

 

衆院選統一申し入れ呼びかけ団体

羽田問題解決プロジェクト

羽田増便による都心低空飛行計画に反対する東京連絡会

申し入れ発出団体

 

各地域団体名 


お願い

特に新人の方、連絡先判明しない方がいらっしゃいます。申し入れ書が届いてない候補者の方は、お手数ですが羽田問題解決プロジェクトまでご連絡ください。

 E-Mail:teikuu20190719@gmail.com