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2022年7月10日の参院選直前申し入れを実施しました

 

7月10日に実施される参議院選挙を前に、東京選挙区候補を中心に「羽田新ルート運用問題」についての申し入れを行いました。


2022 年 7 月参議院議員選挙  東京選挙区候補者 〇〇〇〇 様

                                               2022 年 6 月 30 日

 

「羽田新ルート問題」についての申し入れ

 

羽田新ルートは、そこに住む住民が最も影響を受けるので第一義的には地域問題です。しかしこのルートには世界に冠たる過密大都市・首都東京を貫く特殊性があり、国内の他空港とは同列に論じられない日本の首都のありようとして検討すべき国政問題の側面も あります。発着ルートや空港設置そのものも、世界ではテロリスクも含めた都市の安全対策や環境対策のために郊外移転が趨勢となっています。その意味で国会議員の立場からは、是非地域問題と国政問題の両視点でこの問題を俯瞰していただきたいと思います。 これから国会に向かわれる貴殿におかれては、私たちの主張をご理解・ご賛同いただくとともに、ご当選の折には、 2020 年末に設立された超党派による「羽田低空飛行見直しのための議員連盟」へのご参加を要請します。

 

強引な計画推進

2014 年の計画発表以来、この新ルートがもたらす騒音被害、落下物のリスク、万一の甚大な事故被害などの不安から、

私たちは、従来の「海から入って海へ出る」方式に戻すよう訴え続けてきました。しかし国土交通省は「地元の理解を得

て」と言いつつ一切私たちの主張に耳を貸さず、2020 年 3 月運用を強行しました。

 

危険な新ルート

都心の広範囲がルート下となりました。事故リスクの高いクリティカルイレブンミニッツ(離陸後3分着陸前8分の 11 分間)

に人口密集地を低空通過することに加え、3.45 度急降下、米軍ヘリとの接近交差、羽田特有の南西風で横風に煽られ

る進入など不安材料は増えるばかりです。また、今年 3 月に渋谷区で氷塊落下事例が発生したことも、住民の不安を増

大させています。

 

需要激減と展望

国際線は大幅減便しており、いま新ルートでなくても運用可能です。また、今後緩やかに需要回復するとしても、リモート

会議の普及でビジネス需要は見込めず、コロナ禍以前の水準に需要回復する見通しは立っていません。しかし国は、新

ルートの一時的中断要請にも応じません。それどころか羽田関連騒音は首都圏でシェアすべきだと、運用前の地元説明

会では一言も触れなかった千葉騒音回避論を持ち出して、止めない理由を正当化するばかりです。また、温暖化対策と

して鉄道利用を促進する EUの動きからすれば、増便に拘り新ルートに固執する日本は世界的潮流に逆行しています。

 

固定化回避検討会のまやかし

現在国主導の “固定化回避に係る技術的方策検討会“が進行中ですが、都心からの滑走路進入を前提とした研究では

都心ルートの抜本的回避は望めません。また都心以南で最新検討案を実施すると、衝突回避のために転回する航空機

同士の高度差をつける国際標準の運用ルールを緩めざるを得ず、運用リスクはさらに高まります。もし固定化回避検討会

が意義を持つとするなら、千葉地域への騒音対策を考慮した上での従来ルートを前提とした増便の検討しかありません。

 

実現可能な増便案

機能強化の増便数(時間値 90 回)は従来ルートでもほぼ実現できます。政府系の学者が過去に発表した南風時の空港

活用効率化の実践と、私たちが主張する従来の北風ルートの弾力的運用の組み合わせだけで可能です。また既に運用

が始まった新しい後方乱気流管制方式によっても、時間値の向上が実現できます。さらに今後、もしインバウンドの劇的

増加などで当初政府想定すら超える需要が起きてきたとしても、羽田と成田の本来の役割分担、さらに茨城、静岡空港な

どへの分散運用を行うことで十分解決できる、すべきと考えます。

 

申し入れ団体

羽田問題解決プロジェクト / 羽田増便による都心低空飛行計画に反対する東京連絡会

 


お願い

特に新人の方、連絡先判明しない方がいらっしゃいます。申し入れ書が届いてない候補者の方は、お手数ですが羽田問題解決プロジェクトまでご連絡ください。

 E-Mail:teikuu20190719@gmail.com